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2012年12月25日 (火)

磯田道史

9784121021892

磯田さんは、埋もれた古文書の発掘には定評のある方。
とある古文書が、加賀藩士の幕末期三代に渡る家計簿であることに着目し「武士の家計簿」を上梓、ひょんな事からこれを元に映画まで出来てしまった。
NHKBS歴史館でも度々お見受けする。

この春、茨城大学から静岡文化芸術大学に転勤。その理由が素晴らしい。

東北大震災以降、過去の災害記録に対する注目度が急上昇、古文書の発掘のスピードに定評ある著者は、自ら進んで、その危険性の高いであろう地域に異動、災害関連の古文書収集、解析にあたる実践者となるためであった。

過去の記録によれば、古文書の記録から以下のことが読み取れるという。

  • 日本列島の地震活動期は、500年サイクルである。
  • 地震活動期には最大で前後20年は大規模地震が頻発すること。

これら古文書の研究を元に、近い将来起こるであろう東海、東南海地震への警鐘を鳴らすことを使命として研究を進めていらっしゃる。

地震関連以外でも、関ヶ原の退却戦で名を馳せた島津家の強さについての考察は秀逸と思う。

当時の常識とは異なり、島津家では上級武士も鉄砲による武装が一般的であった。
その事による火力の差が島津家の強さであるとの分析等々。

時間を忘れて一気に読了。今日はかなりの寝不足でした。

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