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2007年5月 3日 (木)

環境

070503kankyo著者は名古屋大学大学院教授。
しばらく前、「たかじんのそこまで言って委員会」に出演してらっしゃった。

環境問題への盲目的な取り組みに対する警鐘を鳴らす本。

日本のマスコミでは地球温暖化と海面上昇とが直結して語られる事が多い。極点の氷塊が崩れ落ちる画像が流され、反転ツバルなど海面上昇が激しい地方の画像が流されると、そうなのかと信じてしまいそうになる。
気候変動に関する政府間パネル(政府間機構)IPCCIntergovernmental Panel on Climate Change)の報告書では、極点の氷の溶解と、海面上昇にはほとんど触れられておらず、むしろ関係ないと記されているらしい。
この中で指摘されている環境問題でまかり通っている倒錯例は

  • ペットボトルのリサイクルは、資源の浪費である。リサイクルするには、そのペットボトルの量の3.5倍の石油を必要とするので、リサイクルすると石油の量は増える。事実、1993年から10年間で、リサイクルが増えたため、資源の消費量とゴミの量は7倍になった。
  • ダイオキシンは猛毒とされているが、その毒性はラットやマウスによるものであり人間に対する毒性はきわめて低い。(中西準子氏によればタバコの1/3000)。
  • 「環境ホルモン」と称するモノは、まったく人体に害はない
  • 地球温暖化で北極と南極の氷が溶け、海面が上昇するというのは誤りである。北極の氷は海面に浮いているので、溶けても海面は上昇しない南極は摂氏-50度で「過冷却」になっているので、気温が上昇すると試乗記が凍結し、氷が増えて海面は低下する。海面が上昇するのは、陸地よりも海水の膨張率のほうが高いためであり、その影響は限定的だ。
  • DDTが禁止された結果、アフリカでは蚊が繁殖し、その媒介するマラリアによって年間200万人が死亡している。etc.

先日も業界第二位の日本製紙が古紙100%配合紙を廃止すると発表した。

その理由は

  1. 古紙の品質低下により、歩留まりが低下しています。
  2. 古紙100%配合紙は全く配合していない紙に比べ、製造工程で化石燃料由来のCO2排出量が増加するケースがあり、再生紙が地球温暖化に与える影響が大きくなっています。

とある。業界内では早くから分かっていたことらしい。
が、ナカナカ本当のことを言い出せないでいたらしい。
本当のことをいうと、それを否定したがる方々がラジカルに反応するのをおそれたのだろうか?

最近再び「マイ箸」が話題に上るケースが増えてきた。

割り箸を使わないこと=環境に配慮

本当に正しいのだろうか?
最近の割り箸の大半は中国からの輸入という。

  • 日本も含め、箸だけのために木材が伐採されているのか、他の目的で伐採された間伐材を使用しているのか?
  • 割り箸を使用しないことで、木材伐採量を減らすことができるのか?
  • 「マイ箸」を使ったあと箸を洗うことで、水を汚すことの環境負荷とのバランスは?

なかなか納得のいく答えに出会えない。
環境に配慮するため、再生紙を使用するのは、倒錯的喜劇である。マイ箸はどうだろう?

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