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2007年5月13日 (日)

旧白石和太郎洋館修復次第

070513_doreme2旧白石和太郎洋館修復が、二期にわたる工事を経て一応の完成を見た。本日は修復に携わった設計士花岡さんの説明会。
来場者は、施工を担当した伊藤組社長、現場監督の菊池君も含め40人。

国指定の重文や国宝でないので、施工方法は復元保方とコストとのせめぎ合い。聞けば聞くほど設計や施工現場での苦労が偲ばれる。070513_doreme3

中でも面白かったのは、かねてより不明だった建物の建築年代に関する間接的資料発見譚。

鬼瓦の裏面に建築当時のモノと思われる新聞裏写りしたモノが発見されたという。
鬼瓦を成形する際、作業した新聞の記事がそのまま裏写りしたものらしい。
それが、100年余りの時間を越えて偶然発見されたのが、第一次修復工事のあった約4年前。創建後鬼瓦が作り替えられた可能性は乏しい。従って鬼瓦自体創建当時のモノと推定しても間違いないモノらしい。
発行日はもちろん、新聞名の記載がない裏写りの記事を頼りに、花岡さんが図書館に通い、過去の新聞記事(マイクロフィルム)を一つ一つ当たって、それが明治36年発行の新聞であることを突き止めたのがつい先日の2007/5/10の事。
新聞を特定できたときはゾクッときたとか。
建築年代の直接的な証明にはならないが、伝承など状況証拠も含め類推するに、時期的にこの建物の創建を、明治36頃としても差し支えはないらしい。
東京駅舎や、現在の赤坂迎賓館などが建てられたのが明治20年代初頭。それに遅れること10年余りで洋風建築を建造した事実は、地方建築史の観点から言っても貴重であることは間違いない。
先達の持ったエネルギーと、修復に携わった人々のエネルギーとをヒシと感じた今日の説明会。

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