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2007年2月28日 (水)

ハンニバル戦記-再読-

ローマ人の物語2ハンニバル戦記ついつい再読。
第2巻では、カルタゴの名将ハンニバルが登場。カンネの会戦でローマ人はコテンパンにやっつけられる。以降ローマ人は一人の天才に対し、前後30年にわたり戦いを挑み続ける。勝てないまでも負けない戦いを、国家システムの全力をあげ戦い続ける。
三次に渡って戦われたポエニ戦役の圧巻は、ローマ側に若き名将スキピオ・アフリカヌスが登場しザマの会戦が行われる第二次戦役。

スキピオはハンニバルの戦術を徹底的に研究、その十八番でもある包囲殲滅戦を教科書通りに完遂させハンニバル軍をコテンパンに降す。
結果、第三次ポエニ戦役でローマはカルタゴを壊滅させ、地中海の覇権を手に入れることになる。

皆から尊敬と友情を寄せられるスキピオと、孤高の天才ハンニバルとの駆け引きのくだりはとても興味深い。結局再読の勢いは止まらず、そのまま勢いで第3巻勝者の混迷を読了、4巻ユリウス・カエサル(ルビコン以前)の再読進行中。

古代地中海社会では、ギリシャ人や、カルタゴの繁栄を作り上げたフェニキア人に比べ後発組で、どこか野暮ったいローマ人が結局地中海世界に覇権を打ち立て、秩序と安定をもたらすことになる。
その最も大きな理由は、「敗者をも同化させる」と言われたローマ人の寛容にある。戦いで征服した相手を自分たちと全く同様に扱うシステムを作り上げ、同じローマ人の中でも権力が集中しない共和制を作り上げてしまう。
そんなローマ人が、カルタゴに勝利し地中海の覇権者となる事で、そのシステムが適合できないほど国家が大きくなり、混迷をきたしてしまう。
混迷を克服するには、ローマが生んだ唯一の天才ユリウス・カエサルの登場を待つしかない。
ローマ人の寛容性を体現したような天才が、国家システムを再構築する物語は劇的で、痛快な物語の連続。
そのカエサルの作り上げたシステムが、パクス・ロマーナ(ローマによる安定と繁栄)をもたらす事になる。

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