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2006年1月26日 (木)

日土小学校と松村正恒

060126_MM松村正恒著「無級建築士自筆年譜」読了
著者は戦後日本を代表する建築家。1960年文芸春秋の建築家ベストテンという企画で、前川國男丹下健三(現東京都庁の設計者)らとともに選ばれた。大洲市新谷の人。その主な仕事は八幡浜市役所建設課勤務時代になされた。名を掲げることを嫌い、「無休建築士」「無給建築士」などとも称した。
彼の代表作の一つが八幡浜市に現存する。日本が世界に誇る近代建築100選に選ばれた「日土小学校」hiduti_12 (1958年竣工)。
 松村さんの深い精神性と児童教育研究から生み出された、目的、機能、様式、美しさとを調和させた見事な造形は時代を超えた大きな文化遺産といえる。この学校では、児童により良い教育環境を提供するという深い精神性を体現でき、感動的ですらある。

 同著の中にこうある。「・・・それに幸運というか有難かったのは、この学校は地元の大工さんが施工したのです。だから、左官屋さんとかブリキ屋さんとかみんな地元の人たちです。自分達の村の学校だから、自分たちの子供や孫がそこで勉強する。だから、一生懸命やろう、という気持ちでつくりましたから大変よくできています。金銭勘定を度外視して、もってる技術を出しきって取り組んでくれたてづくりの学校です。」

 今その日土小学校が取壊し改築か、保存利用かでもめている。地元日土では改築に結論が傾いているらしい。日土小学校が消え去ることを想像するだけで本当に悲しくなる。

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